「損する結婚儲かる離婚」を読み女性はベンチャー投資家だと思った。
藤沢数希さん著書「損する結婚儲かる離婚」という本を僕はつい最近読破した。
正直結婚や離婚の事など、僕には関係ないと思っていたが、これが内容がかなりお金臭いのだ。
お金の匂いがプンプンした本だ。
損する結婚儲かる離婚の書評
この本を読んで僕は結婚というものがどれだけリスクのある事なのかが少しだけ理解できた。
女性からみてどういう男性がハイリスクハイリターンなのか。
離婚がどれだけリスクのあることなのか。
そして女性は真の投資家であるということも分かった。
このなんというか、あらゆる事象を独特の表現の仕方をする藤沢ワールドがなんともユニークで面白い。
「三度の飯よりも投資」って人は是非とも藤沢さんの本を読んでもらいたい。
すっかり僕もファンの1人になってしまったのである。
なお、当記事は多少ネタバレになってしまうかもしれないので見たくない人にはここで離脱してもらいたい。
「奥さん」という巨大なリスク
日本人の大半は「リスク」という言葉が嫌いなはずだ。
そしてそのリスクを回避できるかに専念している。
投資のポートフォリオはリスク回避の為に分散させ、会社員はリスクを取りたくないから会社に依存し給料を確実に受け取る。
起業家や経営者は将来を予測し起こりうるリスクの回避の為事業を分散させる。
しかしそんな優秀な人達は身近にある巨大なリスクに気づいていないと筆者は言う。
その巨大リスクというのは「奥さん」である。
結婚するだけでかなりのリスクが潜んでいることに気づいていない人が多いそうだ。
今回この結婚という取引を金融商品と打算的に例えるなら、確かにこんなにリスクのある振れ幅の大きい商品はない。
筆者がそれはどういうことなのかを説明している部分をこれから解説していく。
借金の連帯保証人になるより恐い結婚
「婚姻届に判子を押すのは借金の連帯保証人になるより恐ろしい」
これは先程述べた「奥さん」に関するリスクの事だ。
要は離婚することによって動くお金に振れ幅があるということである。
まずは結婚と離婚で動く3つのお金を見ていこう。
離婚で動く3つのお金
離婚で動くお金は3つで、
- 慰謝料
- 財産分与
- 婚姻費用
である。
慰謝料は浮気・不倫でだいたい100~500万円でDVの場合50~500万円くらいとされている。
ケース別でみる離婚慰謝料の相場とできるだけ多くもらう方法|離婚理由による算定基準 - 離婚・慰謝料あんしん相談所
続いて財産分与だが、3種類ある中の1つ「扶養的財産分与」は、離婚をした場合に夫婦の片方の生計の補助の目的により財産が分与される。
財産分与 | 離婚とお金について | 弁護士が教える パーフェクト離婚ガイド
経済力の強い立場であった方が経済力の貧しい方を扶養する義務がある為に支払うものである。
そして最も怖いとされているのが婚姻費用だ。
婚姻費用とは
『婚姻費用』とは,「夫婦と未成熟の子」という家族が,その収入や財産,社会的地位に応じて,通常の社会生活を維持するために必要な生活費のことです。具体的には,居住費や生活費,子どもの生活費や学費といった費用のことです。
法律上,婚姻費用については,夫婦がその負担能力(収入の大小等)に応じて,分担する義務を負っています。この義務は,別居していても,法律上の夫婦である限りなくなることはありません。そのため,夫婦が別居した際に,妻に比べて収入の高い夫が生活費を払ってくれないような場合は,婚姻費用分担請求をすることができます。
これはどういうことかというと、法律上夫婦である限り稼ぎのある方が費用を毎月払い続けないといけないという事だ。
それも年収に比例して婚姻費用は増える。
これを著者は「結婚とは所得連動型の債券という金融商品である」と述べている。
離婚するだけで税金のように金を持っていかれる。というリスクが付く「結婚」という金融商品は本当に「買い」なのか?という点は若造の自分も悩まされる笑
例えばサイバーエージェントの藤田CEOは結婚後に増えた財産の半分である10億円を要求されていたらしい。
しかしその請求は正当な金額であったという。
なお、本書ではケーススタディで実際の婚姻費用の計算なども書かれている。
なので是非読んでもらいたい。
では、女性はどんな結婚相手を選べばいいのか。
どんな所得連動型の債券を買えばいいのか。
これから女性目線になり、どんな男性と結婚をすれば良いのかという筆者の述べている考えを解説していく。
大企業の正社員は優良銘柄
これから女性側から見た男性という金融商品のリスクと特性を見ていく。
目論見書を見ているかのように見てもらいたい。
キャッシュフローの安定性を考えると、大企業の正社員、公務員、会計士、弁護士、医師などの安定した職業の男は、とてもお買い得だといえる。
引用:損する結婚 儲かる離婚 114p
安定と言えば大企業の正社員や公務員といった銘柄だ。
そもそもそれらが本当に安定なのか?と疑問に思うところもあるがそれはさておき、
リスクをあまりとらずにこつこつと夫婦の財産を築いていくならばこの類の銘柄がベンチマークとなるだろう。
個人的に医者はかなり最強だと思えるが。
株式投資に例えるならば流動性が多く値動きの少ない優良銘柄を買うようなものなのだろうか。
しかしレバレッジがかかっていないので大金を望むことは不可能なのだろうか。
続いて起業家の男はどうなのか見ていきたい。
起業家はハイリスクハイリターン
大企業の正社員とは違い、ハイリスクハイリターンなのは起業家である。
どういうことなのかというと振れ幅が大きいということだ。
ざっくり説明すると起業前、もしくは年収の低い時に結婚し、事業が大きく成長し会社が上場すれば奥さんに億単位のお金が転がる。
しかしその反対に会社を潰して借金を浴びる事にもなりかねない。
ここでのポイントは結婚前に稼いだお金は妻のものにはならないということ。
株式投資と同じで高値が付く前に買っておく、言うならば稼ぐ前に結婚しておかないといけないということである。
だからハイリスクハイリターンなのだ。
そう、だから一発当てようと思えば女性はベンチャーキャピタリストにならなければならない。
逆に男性はリスクを回避するために成功し財産を既に作った状態で結婚するのがいいのかもしれない。
女性こそ投資家でありベンチャーキャピタリスト
最後にこれまでをまとめると、女性は皆投資家でありベンチャーキャピタリストであるということなのだ。
どれだけ安い時に買って高い時に売るか。(まあ別に売らなくてもいい笑)
要は優良な男(優良銘柄)かどうかを見極める目利きの力が必要だということなのだ。
この辺り、何度も言うように株式投資に似ている所だろう。
実際に筆者も「結婚は株式投資と同じ」と述べている。
既に成功している人には他の女性からも人気が集まり高値がついてしまう。
お金が全てでもないとは思うが、お金が大事ではないのなら何も結婚する必要はないのではないか。
同居しているだけのカップルならば財布が一緒になることはなく法律的な縛りは特にない。
しかし結婚すればそこに法律が絡んでくる。
よって結婚はお金が全てであるということである。
ならば女性はもうベンチャーキャピタリストになったつもりで男のキャッシュフローと将来性を見極めないといけない。
そうならばもう投資家も同然だ。
なぜなら投資を失敗できないからだ。
結婚という金融商品の取引において、その取引相手は人生で最も見定めないといけないものなのかもしれない。
1つのかごに1つの卵を盛らないといけないのだ笑
100人と結婚して成長した1人とだけ生活し残りの99人は捨てる。みたいなことは現実的に不可能だからだ。
女性がこれからしなければいけないことがもう明確になっただろう。
女性がやらなければならないことはOLでも女子会でもない。
今すぐ優良銘柄であろう男性への投資の為の分析をすることだ。