新卒を捨てドイツで起業する男の生き方を覗く。
こんにちは。
今回は僕が留学していたアクトハウスでお世話になった人である、
新卒を捨ててドイツのベルリンで起業する”よとうさん”を特集させて頂きます!
起業家インタビューはもう恒例となり、今回が第三回目となりました。
新卒でフリーランスという希少性の高い道を選択されたよとうさんですが
どういった考え、マインドでこの道を進むことになったのか。
なぜドイツで起業するのか。
今日は就職をせずに起業した男よとうさんの生き方を覗きます。
起業のイロハ、そしてよとうさんの心中を伺って参りました!
新卒捨てて起業を目指そう!あるいはドイツで起業しよう!って方は必ず見ておきましょう。
目次
- よとうさんのプロフィール
- 新卒を捨てて起業するきっかけとなった就職活動
- よとうさんはなぜエンジニアになったのか?
- プログラミングスキルを身に付けたその後。
- ドイツ起業にあたりまずやるべきこと。
- 大阪を盛り上げたい。
- 「お・も・て・な・し。」ではなく「お・も・ろ・い・で。」
- これから起業したいと考えてる人へ。
- クラウドファンディングにも挑戦したい。
- さいごに。
よとうさんのプロフィール
キム ソンヨブさん(通称よとうさん)
韓国出身の日本育ち。
2016年に関西学院大学を卒業後、就職をせずにIT・翻訳のフリーランスの道を選択する。
後にフィリピンのセブ島に移住しフリーランスエンジニアとしてのイロハを学ぶ。
そして現在は地元大阪を拠点に活動をしている。
2017年にはドイツのベルリンでエンジニア・発信者として活動するべく準備中である。
主に3ヶ国語を使って仕事をしていて、今も継続して外国語を学習している。
詳しくはよとうさんどっとこむをご覧ください。
よとうさんのブログです。
新卒を捨てて起業するきっかけとなった就職活動
▶今や新卒を捨てて起業しフリーランスとして活動されているよとうさんですがそれまでどんな経験をされてきたのかお聞かせください。
ん~過去は色々とありましたね。
高校を途中で辞めたりとか、就活も途中で放棄したりと。
就活ではすごく落とされて「くそ。絶対に見返したんねん。」
とは思っていたけどそれも成し遂げられずに終わっちゃいました。
だからまだ人生のリベンジができていないんです。
▶高校では何があったんですか?
当時高校生だった僕は早稲田大学に行きたくて、今の高校じゃ達成できない。
と思い退学しました。しかし、その後早稲田に入ることは出来なかったんです。
リベンジが中途半端なんですよね。
「俺は絶対にこうしてやる!」と思ってるのに、それの結果が全然伴っていんです。僕の人生。
▶まだ人生の借りを返せていないと?
うん、まさしくそうですね。
もう今は「いかに失敗をしないでやれるか。」を考えていますね。
▶そうですか....。就職活動では何社くらい受けられたんですか?
何十社も受けました。
でも、内定は0でした。
▶一社も受かることはなかったということですか?!
0です。全くなかったんです。
ある企業では、僕は韓国出身なんですけどそれだけでおとされたりだとか.......。
不可抗力でしたね。自分ではどうしようもできなかった。
それでもって自分の力の無さも感じましたね。
自己主張もかなり強かったんちゃうかなとも思うんですけど.......。 笑
かなり悔しかったです。
しかし、それがあったからこそ就職以外の生き方を考えることが出来たんです。
就職以外の生き方ってなんかあるんちゃうの?
って真剣に考えるようになったんです。
それが僕のスタートですね。
なるほど........。
よとうさんはなぜエンジニアになったのか?
▶ではそこからなぜエンジニアといった技術職という道を選んだのですか?
最初、営業職って花形だけど技術職って影に埋もれてるんちゃうんかなってイメージがあったんです。
就活前にオーストラリアにワーホリに行った時、そこでは技術職の人が、営業の3~4倍くらいの給料をもらってたんです。
当時内定がゼロで他の生き方を探してた僕は「プログラミング勉強したら俺もたくさん報酬を受け取りながら海外で生活できるんちゃうん?いいんちゃうん?」と思ったんですよ。
それがきっかけですね。
▶就活前のオーストラリアでの経験を思い出されたのですね。
そうなんです。そういえばプログラマーといった”手に職”をつけてる人達って海外でもすぐに就職できてたなぁと。
そこで僕はまず手に職をつけようと思ったんです。
そしてプログラミングを学ぶためにTECH::CAMP(テックキャンプ) に参加しました。
当時は藁にも縋る想いでしたね......。
ほんとにどうしようかと焦りながら、1年間フリーターでもいいくらいの覚悟でしたね。
プログラミングスキルを身に付けたその後。
▶藁にも縋る想いですか.....。
その後、勉強していく内に手に職であるプログラミングのスキルはある程度ついたのですが、それをどうやってお金に変えていけばいいんやろう。と考えるようになったんです。
ゆくゆく起業はしたいなぁと考えていて、
「フリーランスの育成講座」みたいなカリキュラムを展開している場所はないのかな?
と探していました。
そこで、僕が見つけたのがセブ島留学のアクトハウスだったんです。
▶IT・英語・ビジネス留学のアクトハウスですね。
何も知らなかった僕はまずこのアクトハウスにスカイプでの相談を申し込み、そこでアクトハウスの代表とお話させてもらったんです。
そしてまず自分の経歴を全て打ち明け相談しました。
すると、代表はとっても親身になって僕の話を聞いてくれてどんどん自分の為になる提案をくれたんです。
だから僕はアクトハウスに信頼を置きましたね。
大船に乗ったつもりでやってやろうと。
そこで決心しました。
▶自分の時間とお金を捧げる覚悟ができたんですね。
その後はアクトハウスで実際の案件をこなしながらスキルを習得し帰国後フリーランスエンジニアとして大阪を拠点に活動し今に至っています。
ドイツ起業にあたりまずやるべきこと。
▶逆境を力に変えてきた波乱万丈な人生だったんですね。そして、よとうさん次はドイツへいかれるんですよね。
はい。来年度からですかね。しかしまあ、ドイツには行くんですけどドイツの事もまともにわかってないのにいきなり起業するのはおかしいよね?って話になると思ったんで、
ドイツで大学に行こうと思ってます。
▶え?すご。
ドイツって大学無料なんですよ。
だから向こうの大学で学びながらまずは「大学」というバックグラウンドを作っていきたいですね!
ドイツで活動するにあたってドイツの「大学」というバックグランドは向こうでの活動実績の無い僕にとってはとても強みになるので。
ドイツに行って実現したいことは?
▶ではよとうさんはドイツで何を実現させたいのですか?
はい。日本と世界を繋ぐ媒介者になりたいんです。
▶ほえ~。
スタートアップ企業の生態系や枠組みだとかカタチだとか、これらって国ごとに定義が違うんですよね。
今日本も生き方や働き方といったワークライフバランスがどんどん見直され考え直されてきているんです。
あれって基本的に外国の影響なんですよ。
アメリカやヨーロッパなどの先進国からの。
そして日本に少なからず影響を与えている西洋の諸国がいかに日本のスタートアップ企業やベンチャー企業に自分たちの理想のカタチを具現化させているのだろう?っていうのを自分の目で見たいんです。
それを日本に、そしてこの大阪に持ってきたら面白いんじゃないかと思ってるんですよ。
大阪を盛り上げたい。
▶なるほど、大阪に持ってきたら更に盛り上がりそうですね!
そう。そうなんですよ。
大阪って今結構スタートアップがどんどんでキテるんですよ。
しかも若い人達が続々と。
それに大阪はまだこれからだと思いますし。
大阪は「日本一おもろい場所」だと思ってます。
「お・も・て・な・し。」ではなく「お・も・ろ・い・で。」
▶はい。間違いないです。笑
今東京オリンピックに向けて「お・も・て・な・し。」という言葉が流行ってますよね。
それを大阪では「お・も・ろ・い・で。」にしたいんです。
そしてこの「O・MO・RO・I・DE」を世界中に広めたい。
それが僕の野望ですね。笑
世界を繋ぐ媒介者になる。
▶いや、すばらしい野望です。
やっぱ最終的には大阪を盛り上げたいんです。
僕が海外に行くことで海外に直接触れることができない人達にそれを持って行ってあげたいと考えてます。
言わば情報の媒介者ですね。
大阪とドイツを繋ぎお互いの良さを伝える媒介者。
例えば「ドイツの〇〇さんがやってる会社と、日本の〇〇さんがやってる会社、似たようなことやってるな。」となれば自分が間に入ることでお互いWin-Winになれる可能性がある。お互いの国にある良いものを媒介したい。
そういった媒介者として、ゆくゆくは会社を立ち上げたいですね。
ドイツで0から1を作る。当面の目標です。
これから起業したいと考えてる人へ。
▶では、これから起業を考えてる人へ厳しい一言をお願いします!
ここはあえて厳しく!
厳しくか....。厳しく言うなら、
「自分なにできるん?」
と聞かれて、何も言えないならやめたほうがいい。そう思いますね。
▶やば、俺答えられへんかも。
後ろ指を指されても(陰口や批判を言われても)平気な人、そしてそのための犠牲や努力を惜しまない人じゃないと僕は起業しちゃいけないと思いますね。
それに楽してお金稼ごうと思うなら、起業はやめた方が良いと思います。
痛い目あっておしまいになるだけやと思うんで。
▶それなりの覚悟がいるんですね。
そしてもう一つ。
もし起業したい学生がいるなら、
- 毎食バナナの生活はできますか?
- 友達の飲み会を余裕で断れますか?
- 後ろ指をさされてもなんとも思いませんか?
- 信用できる仲間はいますか?
- お金だけが全てじゃないと思えますか?
この問いにYESってすぐ答えれるようなバックグラウンドがあったんで僕はできましたね。
キレイゴトっぽい響きですけど、実際こういうことを体験してもやってやるって気持ちなら僕は起業してもいいと思います。
▶なるほど。
今になると僕もサラリーマンになりたいなって思うくらいです。
▶それはなぜですか?
サラリーマンって上司にどれだけ怒られまくったりしても時間が過ぎればお金が入ってきますよね。
それにボーナスだってもらえる。
僕は今フリーランスとして個人で活動していますが、同じように相手から怒られると「お金はもういいんで。」と言っちゃうくらいなんです。
社会保障も手薄で確定申告も自分でやらなきゃいけない。
▶起業も厳しい世界だったりするんですね。
うーん。起業ってみんながおもってるほどそんなカッコいいものではないと思いますね。
だからただの憧れや劣等感だけで起業するならほんとやめといたほうがいいと思います。
▶たしかに。僕もほぼ何となくでしか起業なんて考えてなかったので考えさせられます。
お金だけがほしいなら別に起業しなくてもいいんじゃないですかね。
僕の思う起業はそれじゃないんです。
お金だけが欲しいなら方法はいくらでもあるわけです。
起業家と商売人は別人種だと考えますね!
▶では、よとうさんにとっての起業とは何ですか?
自分の理想の具現化。ですね。
▶おおー。ではそれについて、よとうさんのビジョンを教えて頂けますか?
これから海外に出てたくさん情報を知り、まずは日本(大阪)と世界を繋げることです。
クラウドファンディングにも挑戦したい。
▶よとうさんから以前、クラウドファンディングにも挑戦したいとお聞きしましたが。
そうなんです。クラウドファンディングもやろうと考えています。
▶どういったプロジェクトをお考えなのですか?
プロジェクトの内容はもうさっき話した「ドイツで実現させたいこと」とほぼ同じです。
「世界と日本を繋ぐ」というコンセプトに変わりはありません。
海外に直接触れることができない人達にそれを持ってくる。
生の海外の情報を日本に届けたいんです。
▶世界と日本を繋ぐですね!
僕のアイデアとして、向こうでサッカーのユニフォームのようなTシャツを着ていき、それに支援して頂いた企業のロゴを張り付けていこうと考えています。
▶それって歩く広告塔じゃないですか。
そんな感じですね。そしてヨーロッパ諸国のスタートアップ企業に取材をしていく。
もちろん大阪のスタートアップ企業を相手にも宣伝します。
そして、支援してくれた方たちにヨーロッパ諸国で聞いたスタートアップ企業の情報をまとめて日本の方に向けて報告会をしたいと考えています。
▶なるほど。それは聞きたい人って結構いると思います。ではこの後も引き続き頑張ってください!今日はありがとうございました。
ほんまありがとう!おおきに!
さいごに。
フリーランスのミートアップも主催したよとうさん。
よとうさんはビジョンと目的が明確すぎてこれが伝わらないって人はいないんじゃないかって思います。
必ずしもビジョンを持つ必要はないと考えますが、ビジョンを持っている人は無い人より熱意や行動を生むんだなと、よとうさんを見て考えました。
そして「就職以外の生き方だってあるんだぜ!」と言わんばかりにその模範となり起業
してそれをカタチにしてくれました。
そういった人達と今はカンタンに繋がったり会ったりできるのだから、選択肢は就職だけって思い込まないでほしい。
分からなければSNSで100回くらいお願いしますメールって会ってもらうもよし。
コワーキングカフェに良くもよし。セミナーに参加するもよし。
いろんな人に会って自分を高め「生き方」を決めてみてはどうでしょうか。
よとうさん、ありがとうございました!